桜が咲き初めてから4度めの雪が降った。まるで振り袖で綺麗に着飾った娘さんが頭からびしょ濡れになったようだ。蕾が開いたばかりに2度、2~3分咲きのときには15センチも積もり、そしてとどめが今日の雪である。花は8分くらいだろうか。朝の6時半ころにはずいぶん大粒で不透明な雨だなぁと暢気に眺めたのだが、本堂でお経をあげてから戸を開けると真っ白に変わっていた。降りしきる雪のなか、出かけなくてはならなかったのだが、ずっしりした雪の重みで染井吉野までが大きく枝垂れていた。うまく言葉にならないが、自然はやっぱり凄い。