「文学界」に書いた6作と、「三田文学」に書いた「中洲」をまとめ、『四雁川流景』として刊行することになった。というか、そのつもりで連作短編を書いてきたのである。
 すべての作品に四雁川の流れが登場するのだが、その目線の位置が違う。主人公は川縁に住んでいたり、見下ろす高台にいたり、川に面した長屋に住んでいたりする。土地と人との、深いがゆえに意識できないほどの関わりがテーマである。今回も、『龍の棲む家』の表紙写真を撮ってくださったサカネユキさんに表紙をお願いした。ぜひ手に取り、愛玩しながら7つの作品を読んでみていただきたい。因みに、タイトルが読めない人もいるかもしれない、ということで、今回は異例なことに「平仮名表記」も表紙に入れることになった。ついでに申し上げると、「流景」という言葉には、輝く光、過ぎゆく月日、という意味がある。
四雁川流景
書籍情報

題名
      四雁川流景(しかりがわりゅうけい)
      出版社
      文藝春秋
      出版社URL
      
      
      発売日
      2010/07/15
      価格
      1429円(税別)
      ISBN
      9784163293707
      Cコード
      C0093
      ページ
      208
      当サイトURL
      
    
題名
      【文庫】四雁川流景(しかりがわりゅうけい)
      出版社
      文藝春秋
      出版社URL
      
      
      発売日
      2013/03/08
      価格
      524円(税別)
      ISBN
      9784167692063
      Cコード
      C0193
      ページ
      224
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題名
      龍の棲む家
      出版社
      文藝春秋
      出版社URL
      
      
      発売日
      2007/10/12
      価格
      1143円(税別)
      ISBN
      9784163263700
      Cコード
      
      ページ
      156
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題名
      【文庫】龍の棲む家
      出版社
      文藝春秋
      出版社URL
      
      
      発売日
      2010/5/7
      価格(税抜)
      514円(税別)
      ISBN
      9784167692056
      Cコード
      C0193
      ページ
      208
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