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続・お風呂

以前からこのサイトの訪問者は慈悲深い人が多いと思っていたが、今回の問いかけへの迅速な答えがはっきりそれを物語っている。皆さんにも是非ご紹介したい答えが多く寄せられたので、その一部をご紹介したい。要するに問題は、冬場のお風呂場や脱衣場の寒さをどうして防ぐか、湯船とその外側の温度差をいかにして少なくするか、ということだったわけだが、総合すると、以下のような答えになった。まず温度差をなくすための設備上の工夫。

  • 富士通の「ホットマン」を設置。これは17年のアメリカ生活から帰国した飯沼さんが日本の冬の家の寒さに驚いた挙げ句の対処法。エアコンと同じ程度の工事で済むそうです。
  • そこまで大袈裟にはしたくない、という方には、最近は5千円程度で買える小型の電気ヒーターがあります。入浴30分まえくらいから温めておくべき、というのは東京の宮本さんのお勧め。
  • それからこれは一般的に言われることだが、お年寄りは「ぬるめのお湯」に入ること。交通事故よりも多いお風呂での死亡事故、最も多いのは43度のお湯だそうです。また少しでも脱衣場との温度差を狭めるため、一番風呂には入らないこと。血圧の上昇を防ぐため、「這うようにして入り、這うようにして出ること」。

まあ以上のようなことは、おそらく誰もが納得のいくものだろう。しかしもう一つ、最後に突飛なやり方を実践しているあるお爺さんの話を紹介しよう。そのお爺さんは、ずいぶん用心深く、冬場の入浴は二日に一度。しかも入浴の際は、靴下も含め、衣類はすべて身につけたままザンブリと湯に入るらしい。なるほどそれならスッポンポンになって冷えることもない。「どうせ衣類も洗うんだから」ということで、そのお爺さんは湯船のなかで一枚ずつ靴下や服を脱ぎ、やがて裸になって衣類は洗濯機に入れるらしい。ちょっとその姿を想像すると凄まじい。しかも入浴だけでなく、下着を替えるのも二日に一度。当然このお爺さんは一人暮らしと想うだろうが、さにあらず。お婆さんと同居しており、お婆さんはこのお爺さんの行為を大変嫌がっているらしい。だからお婆さんはお爺さんがお風呂に入る日は当然そのまえに入る。しかしお爺さんはその意味でも脱衣場が暖まった二番湯に入るという、じつに安全な入浴習慣になっているわけである。でも、……誰か、真似してみます?ちなみにこの話は、今泉さんからのご提供でした。今泉さん御自身も、ちょっと真似はできないが、と断った上での、純粋に善意からのご紹介なのでした。なんだか「雪月花」で質問すると、大変なことになりますね。でも、参考にしてください。貴方は、浴室や脱衣場の温度を上げるか、それとも、キノミキノママ入るか。