東京国際ブックフェアというものに出かけた。講演とサイン会の依頼があって出かけたのだが、夥しい人々が殺到している会場に、じつのところ度肝を抜かれた。これほど本に興味のある人々がいるなら、なぁんだ心配いらないじゃないか、とも思った。本もたくさん売れているように見えた。しかし帰りの新幹線のなかで思ったのは、こうした祭は読書という行為からあまりに遠いということだった。静かに読んで、また次の本を調達する。そんな地道な生活時間を支える各地の本屋さんが元気であってほしい。小は大に叶わない、という最近の流れがとても寂しい。ウェブで注文するまえに地元の書店に注文したいと思う。そうしないと、読書はそのうち祭になってしまう。いや、祭は祭でいいのですが、、、、。