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住職になってから、短編だがようやく小説をを仕上げることができた。エッセイは折を見て書いていたものの、小説となるとかなり凝縮した時間がほしい。事務的な引き継ぎなども含め、慌ただしかったということだろう。やはり嬉しい。そうこうするうちに、境内の草も伸びてきている。お盆も近い。時が経つのはなんと早いのだろう。ちなみに住職を引退すると、臨済宗では閑栖さんと呼ばれるようになる。閑(しず)かに栖(す)む、閑(のど)かに栖む、どちらにしても羨ましい語感だ。後期高齢者とは雲泥の差がある。