『アブラクサスの祭』(新潮文庫)が映画化されることになった。監督は東京芸大大学院映像研究科監督領域の一期生、加藤直輝氏。もともと彼が作品に惚れ、何十回も読み込んでくれたことがキッカケだが、ありがたいことだ。プロデュースするのは「ナビィの恋」「ホテル・ハイビスカス」などを手がけたオフィス・シロウズ。音楽シーンの魅せ方には定評がある。そして主演は今さまざまな世界から注目を浴びるアーティスト、スネオヘアー氏。その妻の役は幅広い層に人気のあるともさかりえさん。住職役にはなんとあの小林薫さん、その妻役には本上まなみさんである。今秋福島県内(主に三春町、国見町)で撮影し、来年の夏には公開予定である。なんだか新聞記事のような紹介になってしまったが、脚本の佐向さんも力のある方で、原作には存在しない青年を一人登場させ、それによって若い人々の苦悩も広く受けとめることに成功していると思う。ともあれ映画はナマモノ、撮ってみないと分からないけれど、なんだかひどく楽しみな秋になりそうだ。あ、もちろんその前に、お盆をきっちり勤めますよ、はい。
2009年8月6日
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