このところ、農家の法事に伺うと、天候にけっこう敏感になっていると気づく。むろん稲を自然乾燥にしている家のことだ。うちの町ではここ三日ばかり雨が続いたため、せっかく乾きかけていた稲束が、またびっしょり濡れてしまったのである。今日は気持ちよく晴れ上がったが、あと4~5日は風のある快晴の日が続いてほしいと、彼等は云う。しかし天気ばかりはどうにもならない。それは彼等も知っているから、「けっこう敏感になっている」といったって、お天道さまに祈るくらいしかできない。あとは陽気に待つしかないのである。国にこの米を買ってもらうには、水分の含有率15%まで乾かさなくてはならない。数年前までは16%だったのに、長く保存できるように15%になったらしい。彼等は食べて旨いのはなんといっても15.5~16%だと云う。自然乾燥では15%までは乾かないため、電気乾燥を加える農家も多い。食べて美味しくないほど保管のために乾かすなんて、どう考えてもおかしい。
2006年10月28日
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