友人の伊藤彰規氏が本『北見、そしてパリの青』を出した。一年間滞在していたパリの周辺、そして故郷の北見が、同じ青のイメージでメビウスの輪のように繋がるという。前進と回帰とが、静かな文章のなかで不思議な化学反応のように同時に起こっている。彼の眼を通した世界は、はしゃぐこともなく、怯えや怒りからも遙かに遠い。世界は浸るべき美しい時間なのだと再び思わせてくれる。再び? 最初はいつか、、、。それを憶いだすために、一読をお勧めしたい。
2006年5月28日
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