彼岸花はまだ咲かないが、お彼岸である。久しぶりの顔を、境内や墓地で多く見かける。まだ暑く、ノウゼンカヅラの花も残っているのに、空は急に高くなった。コスモスや秋明菊も咲きだした。なんとなく過渡期である。思えばしかしすべての季節は過渡期。人の生も、いつだって過渡期なのだろう。特定の時期を過渡期とみなせる人生は、幸せかもしれない。エポックに挟まれた時を過渡期と云うのだから。お彼岸は、そういえば典型的な過渡期。それを感じるために設けられたのかもしれない。「過渡」とは「無常」の別名である。
2005年9月21日
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