雨によく似合う花に山法師と夏椿がある。不思議なことに両方とも、雨のときのほうが風情が増すように思える。またこれも不思議だが、どちらも殆んど剪定の必要がないのである。放っておいても自然に樹型が整う。それが、いかにも涼しい。うちの辺りでは今が山法師の盛り。夏椿はまだ咲かない。山法師の白い花と見えるのはじつは花ではなく、「総包片」というらしい。本当の花は中央に集まる多数の緑色の球体である。なんだか植物事典の解説めいてきた。今年は境内に、この木を植えようかと思う。4月に植えた菊桃には三個の実がつき、雨にうぶ毛を光らせている。
2005年6月15日
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