今年は閏2月というのがあった。そういう年は春が長く、夏も長く、秋も長いのだと古老に聞いた。たしかにそうだったような気がする。じゃあ冬はどうなるんでしょう、と訊くと、彼は「そりゃあお楽しみ」と答えた。新潟ではそうも言ってられないかもしれないが、基本的にはコントロールできないものを楽しむ力を、田園の人々は持っている。楽しめないのは自己が都市化したせいだ。「帰りなんいざ、田園まさに蕪(あ)れなんとす」。田園を蕪(あ)らすのは、何でもコントロールしたがる大脳皮質なのである。
2004年11月24日
最近の投稿
- ユーウツの先へ ( 2024年1月1日 )
- ドクロの眼 ( 2023年1月1日 )
- 引いて進む ( 2022年1月1日 )
- 頌春 ( 2021年1月1日 )
- 謹賀新春 ( 2020年1月1日 )
- 新年のご挨拶 ( 2019年1月1日 )
- オンデマンド「アミターバ」 ( 2018年5月1日 )
- 約束 ( 2018年1月18日 )
- 明けましておめでとうございます。 ( 2018年1月1日 )
- 新年のご挨拶 ( 2017年1月1日 )