凄い本が出た。講談社現代新書から11月20日に刊行された『笑う禅僧』である。著者は安永祖堂老師、国際禅道場師家。ビジネス英語もこなし、むろん漢詩文にも通暁している。タイトルよりも大きく、帯には「悩め、苦しめ、そして答えよ!」とある。私などそれだけで道場での安永老師を憶いだしてしまう。そう言ったあとで、安永老師はきっと哄笑するだろう。禅の公案がこんな形で説かれるのは恐らく初めてではないか。是非ご一読をお勧めしたい。いや、一読でわからなければ、二度でも三度でも、特に禅僧は読んで苦しめ! あ、話は違いますが、私、20日まで音信不通になるかもしれません。いや、苦しみに行くのではありませんが、悪しからずご了承のほど。
2010年12月12日
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