『死んだらどうなるの?』が出た。初めての試みだが、感想文を募集してみることにした。これまでしたことのないことをしてみようと思ったのは、べつに自信がない、というわけじゃない。そうではないが、こんな大胆なタイトルの本を出してしまうと、なんだか居心地が悪いのである。本はさまざまな状況の人に読んでいただける。それがありがたいのだが、逆にそれは怖いことでもある。どのような状況でこれを読み、どう思われたのか、それを知ることで、安堵したいのだと思う。私の居心地と安堵のため、なんて失礼な話だが、もしも腹が立ったというなら、それもぶつけていただいたらいい。小説は、読後に霧のように立ちのぼるなにものかを味わっていただくことが一番だと思っている。国語の問題のように、それを分析することで霧を壊すのはどうかと思う。しかし今回の本は、本来霧のような問題を、私は言葉で扱ってしまったのである。最後にやはり何らかの霧がたつものかどうか、とても気になるのだ。どうか私を助けると思って、忌憚のない感想をお寄せいただきたい。
死んだらどうなるの?
書籍情報
題名
死んだらどうなるの?
出版社
筑摩書房
出版社URL
発売日
2005/1/27
価格
760円(税別)
ISBN
9784480687036
Cコード
C0210
ページ
160
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