日: 2006年4月17日

瓦の上に被さるように伸びた染井吉野の枝先だけに、ようやく20輪ほどの花が開いた。まだそんな状態なのに花見客は大型バスに乗って訪れはじめた。バスツアーの計画は前もって組むからこれはバクチに近い。はずれた人は可哀相だが、胴元である観光会社はどんなお詫びをするのだろう。ガイドさんの口先にかかっているなら、彼女たちも大変だ。しかしコントロールできない自然を感じるのは小気味良い。不機嫌な客にも上機嫌な客にも、風は同じように吹く。