いつも著書の校閲等でお世話になっている福岡の野口善敬師はじめ、十数人の学究の皆さんのご労苦により、このほど中国書店から『竹窓随筆』が刊行された。これは明末を代表する仏教者、雲棲しゅ宏の晩年の随想集だが、宗派を問わず、我々僧侶が座右 に置くべき本だろうと思う。監修は荒木見悟先生。恥ずかしながら推薦の帯文を再録させていただき、僧侶でない皆さんにもお勧めしたい。万行を包む仏法の書!「幅広いのに、奥深い。骨っぽいのに、柔軟である。 一言でいえば豊饒というしかない。持戒に励み、禅、浄、律、華厳、天台にまで深く通暁した雲棲しゅ宏、晩年の精華がとうとう訳出された。充実した訳や語注も含め、豊かな達成に心から敬意を捧げたい。」
竹窓随筆 -明末仏教の風景-
雲棲しゅ宏 著
荒木見悟 監修
宋明哲学研討会 訳注
2007年6月発売
B5版/551頁
定価 6615円(税込
購入のお申し込みは中国書店まで。TEL: 092-271-3767 FAX: 092-272-2946
B5版、定価6615円の高価本だが、9年かけて仕上げた内容は、充分おつりがくる。