日: 2008年5月4日

「同時」のなかの別な自然

いつのまにか桜も終わり、うちの境内には海棠や桃、シジミ草や雪柳などが妍を競っっている。この季節、関東との時間差をとても感じるのだが、春が静かに充実していく感じがとてもいい。山には無数の色が溢れている。さて京都では、今頃弟子がしこたま警策で打たれている。彼には自然がどう見えているのか。鮮烈だが感情を伴わない景色に、きっと包まれているのだろう。そう思う。「同時」のなかの別な自然。それが今年は、新緑の豊かさに重なる。