日: 2009年6月20日

今日、20メートルはあろうかという蟻の行列を見かけた。幅3センチくらいで、無数の蟻が移動しているのである。この季節は、蟻が卵から孵る。その行列の主たちも、生まれてまもないような小さな蟻たちだった。いったいどこへ行くのかと跡を辿ってみると、なんと本堂前の躑躅の木の下に消えていた。こういう生き物を見て、踏まないようにと「安居」を決めたお釈迦さまという方は、やはり尋常ではない。そういえば、僧侶が行列で歩く際に手持ちの鈴を鳴らすのは、「虫たちよ、踏まれないようにどきなさい」という合図なのだと聞いたことがある。