瓦の上に被さるように伸びた染井吉野の枝先だけに、ようやく20輪ほどの花が開いた。まだそんな状態なのに花見客は大型バスに乗って訪れはじめた。バスツアーの計画は前もって組むからこれはバクチに近い。はずれた人は可哀相だが、胴元である観光会社はどんなお詫びをするのだろう。ガイドさんの口先にかかっているなら、彼女たちも大変だ。しかしコントロールできない自然を感じるのは小気味良い。不機嫌な客にも上機嫌な客にも、風は同じように吹く。
2006年4月17日
最近の投稿
- ユーウツの先へ ( 2024年1月1日 )
- ドクロの眼 ( 2023年1月1日 )
- 引いて進む ( 2022年1月1日 )
- 頌春 ( 2021年1月1日 )
- 謹賀新春 ( 2020年1月1日 )
- 新年のご挨拶 ( 2019年1月1日 )
- オンデマンド「アミターバ」 ( 2018年5月1日 )
- 約束 ( 2018年1月18日 )
- 明けましておめでとうございます。 ( 2018年1月1日 )
- 新年のご挨拶 ( 2017年1月1日 )